リンパとは?

リンパに関する基礎知識

リンパ節の場所とリンパの流れ

リンパマッサージをするときに知っておきたい基礎知識。

リンパ液は心臓に向かって流れているので、マッサージをするときはこの流れに逆らわないように、優しく心臓に向かってマッサージするとよいでしょう。

また、主なリンパ節の場所を知っておくことはリンパマッサージをする上でとても重要です。

  • 耳の前
  • 首の付け根
  • 鎖骨
  • お腹
  • ひざの裏
  • 足の付け根
  • ひじの裏
  • わきの下

各リンパ節は左右両方にあります。ここにあげた主なリンパ節の場所は重要ですので、ぜひ覚えておいてください。なかでも左鎖骨は全てのリンパが流れ込む所ですので特に重要です。

リンパ液のできる仕組み

そもそもリンパ液って何?どうやってできるの?

ご存知の通り、人間の体60~70%は水分(体液)でできています。体液は細胞内の液と細胞外の液があり、2対1の割合になっています。リンパ液というのはその細胞外の液の一部なのです。細胞外液は血管内液、と組織間液、リンパ液があります。

血管内液というのはつまり血液の事で、心臓から動脈に入る血液量は一日に約2400リットルになります。毛細血管に入った血液は動脈側の隙間から成分の一部が血管外に漏れ出します。これが組織間液で、その量は一日20リットルくらいです。

組織間液は、細胞に酸素や栄養分を運んだり老廃物を受け取るなどの役割を果たしているのですが、その組織間液のうち、16~18リットルが毛細血管から静脈に再吸収されます。

リンパ液とは、このときに再吸収されなかった2~4リットルの組織間液でリンパ管に流れ込んで、リンパ液となります。

リンパ管とは、血液に再吸収されなかった老廃物が運び込まれるゴミ処理の役目を果たします。ですから、ゴミを溜めずに排出するため、リンパマッサージでリンパの流れをよくする必要があるのです。

体内に老廃物を溜め込まないようにリンパマッサージでリンパの流れをよくし、内側からきれいな体を作りましょう。

リンパ液の流れのしくみ

そもそもリンパってどういう風に流れる仕組みなの?ということについて少しお話しておくことにします。

「リンパ節の場所とリンパの流れ」を見てもらえるとわかると思いますが、どうしてリンパ液がこういう流れをするのかを知っておくとリンパの流れをとらえやすくなります。

はじめに知っておきたいのは、リンパ液は血液のように放っておいても体を流れるものではないということです。

血液は心臓がポンプの役割をして、じっとしていても血管を流れていきますがリンパ液は、心臓のように液を排出して行く器官はありません。

では、「リンパ節の場所とリンパの流れ」の記事の中にもあったようにリンパ液は心臓に向かって流れているわけですが、それではどういう仕組みで心臓に向かって流れていくのでしょう?

リンパ管の収縮運動

リンパ管はそれほど強い力ではありませんが、自発的に収縮しています。その収縮運動がリンパ液の流れを発生させます。

弁の働き

毛細リンパ管には弁はないのですが、リンパ本管・リンパ幹など、ところどころに弁があります。その弁は一方方向にしか開かず、流れが心臓に向かって流れるように弁がついており、リンパ液の逆流を防ぎます。

外からの刺激

リンパ管の外からの刺激によってリンパ液の流れは盛んになります。外からの刺激とは、筋肉運動、呼吸運動、消化管運動などさまざまです。特に筋肉運動はリンパ管を刺激し、リンパの流れを活発にするため、リンパの流れを促進することになります。

このようなしくみでリンパ液は心臓方向に流れていくわけです。ただ強い力で流れるものではないため、体内に滞りやすく、気をつけないと流れの悪いドロドロリンパになってしまうというわけです。

心臓への流れを促進するような方向でリンパマッサージをすることでリンパの流れを促進させ、さらさらリンパになるよう心がけていきましょう。

リンパ節の役目

リンパ液がいったいどういうものはわかってきたと思いますが、リンパ節はどういう役割を果たしているのでしょうか。

前回の記事のように、リンパ液は老廃物を受け取る役割をします。この老廃物はたんぱく質や脂肪を多く含んでいるので無色からクリーム色をしています。

抹消部分からのリンパ液は毛細リンパ管を伝って集合管に合流します。集合管からリンパ本管、リンパ節、リンパ本館へとリンパ液は流れていきます。

集合管からは弁がついており、リンパ液が逆流するのを防ぎます。この弁のおかげで細部から流れてきたリンパ液は手足に逆流して溜まることなく心臓方向へと流れていくわけです。

リンパ節ではこの弁構造で逆流を防ぐだけでなく、リンパ管を伝ってきた細菌などの有害物質を血液循環形に入れないようにフィルターの役目もしているのです。

また、がん細胞を破壊する防御物質も持っているため、リンパ節でのがんの進行を防ぐ役目も担っているのです。ただし、排除し切れなかったがん細胞がリンパ節で増殖することがあり、これががんのときのリンパ節転移というわけです。

リンパは体にとって大きな役割を果たしているのですね。